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谷川俊太郎 トークイベント


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 昨日の日曜日、明石市立文化博物館で
元永定正 中辻悦子 絵本原画展の関連イベントとして谷川俊太郎氏のトークイベントがあったので、子ども達3人をパパに預け、母を連れて出かけてきました。
  
 博物館でイベントが始まる前に原画展を見ていると、元永定正さんご本人が展示室に現れ、ゆったりとした雰囲気で館内を眺めていらっしゃいました。

 トークイベントには元永定正さん、中辻悦子さんご夫妻とそのお子さんやお孫さんまでご家族総出で仲睦まじく参加されていて、谷川俊太郎さんとのご交流の深さを感じました。

 トークイベントの中で谷川さんは絵本の朗読や詩の朗読をして下さったり、元永さんご夫妻とのニューヨークでの出会いのエピソードを聞かせて下さったり、参加者の質問に答えて下さったりと盛りだくさんの内容。また、「人間は言葉を持ってから、何にでも意味を求めるようになってしまった。物事の本質を意味の皮膜で覆っている。絵や音楽には意味が入らないからすばらしい。僕は元永さんの絵と意味付けを求める人達とをつなげる役目。」とをおっしゃっていたのが、ものすごく心に残りました。絵本や詩の朗読をされている谷川さんは、にこにこ顔で、その声の抑揚に元永さんのかわいらしいお孫さんがくっくっくっくと笑いをこらえているのがとても印象的でした。


 私が谷川俊太郎を意識するようになったのは、レオ・レオニの絵本「フレデリック」の翻訳を読んでから。。。大人になってから長男と図書館でレオ・レオニの絵本に出会い、「なんて美しい日本語訳なんや。。。」と感激したのが始まり。。もちろん、原作のレオ・レオニの絵本があっての翻訳ですが、きっと谷川俊太郎さんの翻訳でなければ、もっと違った物になっていたはず。

 この出会いがあってから、私はどんどん谷川俊太郎に以前よりずっと敏感になりました。そして実はもっと幼いころから谷川俊太郎さんの詩にふれていたんだと気付かされたのが「いるか」という詩。小学校の1年生の時の国語の教科書にのっていたのをずっとずっと覚えていて、空でいえるくらい頭から離れなかった詩。。。それが谷川俊太郎さんの詩だったと最近知りました。最近になって私の琴線に触れていた点と点が谷川俊太郎という線になって現れてきた、という感じで、以前、ネスカフェのCMで流れていた「朝のリレー」という詩もその点の一つ。


 正直、今日は谷川俊太郎目当てで博物館に行ったのですが、子どもに何度もせがまれて暗記するほど読んでいた「もこもこもこ」という絵本の作者が元永さんであったということを知り(今日知りました・・ごめんなさい)、その元永さんのお人柄にも触れ、すっかりファンになってしまいました。

 
 今日の唯一の心残りは谷川さんに質問の時間に手があげれなかった事。聞きたい事はいっぱいあったけど、手をあげることを考えただけで心臓がばくばくして無理でした(笑)

by orange-tree0517 | 2010-09-20 04:34  

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